音楽は、子どもから高齢者まで、だれもが何かしらの思い出を持っている題材です。学校で習ったリコーダーや鍵盤ハーモニカ、よく聞いた歌、合唱やバンドの経験。音楽のクイズを出すと、「それ知ってる!」「習ったことある!」と、答えのあとに会話が広がります。
この記事では、楽器・作曲家・音楽記号のクイズの問題例と、相手に合わせた選び方、音楽ならではの盛り上がる出し方を紹介します。問題はどれもクイズ図鑑に載っているもので、答えと解説つきでそのまま遊べます。
楽器のクイズ
楽器の問題は、実物や写真を見たことがある人が多いので、だれでも参加しやすいジャンルです。「数」をたずねる問題は、知っているようで知らない答えが多く、盛り上がります。
- 「ピアノの鍵盤は、標準のものでいくつある?」→ 答えは88鍵(白鍵52・黒鍵36)
- 「ギターの弦は、ふつう何本?」→ 答えは6本
- 「バイオリンの弦は4本である。○か×か?」→ 答えは○
- 「日本の伝統楽器『琴(箏)』の弦は、ふつう何本?」→ 答えは13本
- 「バイオリンの弓の毛には、何の毛が使われることが多い?」→ 答えは馬のしっぽの毛
「ピアノは、弦楽器・打楽器のなかまでもある。○か×か?」(答え:○。ハンマーで弦をたたいて音を出すため)のように、楽器の分類をたずねる問題は、「えっ、そうなの?」という声が出やすい問題です。分類の話をもっと深く知りたいときは、セカンドライフ音楽のすすめの「ハーモニカは何楽器?管楽器との違いと分類の理由」が、ハーモニカがどの楽器のなかまに分けられるのかを、管楽器との違いからていねいに説明していて参考になります。クイズの解説にひとことそえると、問題がぐっと深くなります。
作曲家のクイズ
作曲家の問題は、曲名やあだ名をヒントにすると答えやすくなります。音楽の授業で名前を聞いたことがある作曲家が多いので、大人の集まりでも使えます。
| 問題 | 答え |
|---|---|
| 「音楽の父」と呼ばれる作曲家は? | バッハ |
| 「ピアノの詩人」と呼ばれる作曲家は? | ショパン |
| 耳がほとんど聞こえなくなってからも作曲を続け、「第九」をつくった作曲家は? | ベートーヴェン |
| 「きらきら星」のメロディーをもとに変奏曲をつくった作曲家は? | モーツァルト |
| バレエ『白鳥の湖』『くるみ割り人形』を作曲したのは? | チャイコフスキー |
| 同じリズムを最後までくり返す『ボレロ』を作曲したのは? | ラヴェル |
作曲家の問題は、答えのあとに少しだけ曲を流すと、「この曲、聞いたことある!」と一気に盛り上がります。オペラや交響曲の問題は大人向けクイズ、あだ名や豆知識の問題は雑学クイズに多く集めています。
ドレミと音楽記号のクイズ
楽譜の記号やドレミの問題は、学校で習ったことを思い出しながら答えられるので、子どもにも大人にも向いています。
- 「楽譜で『f(フォルテ)』はどういう意味?」→ 答えは強く(反対は p=ピアノ=弱く)
- 「『ドレミファソラシ』で、『ド』から数えて5番目の音は?」→ 答えはソ
- 「ピアノの『ド』の音の高さを表すアルファベットは?(ドイツ・英語式の音名)」→ 答えはC
- 「オーケストラで、音合わせのときに最初に音を出す楽器は?」→ 答えはオーボエ
楽器を習っている人にとっては、こうした知識は練習とつながっています。たとえば「f」と「p」の弾き分けや、決まった速さで弾く練習は、大人になってから楽器を始めた人がまずつまずくところです。40代から独学でピアノを始めた方の記録をまとめたmelolog(現地からの海外ノートと大人ピアノの記録)では、大人ならではのピアノの学び方が、実体験をもとに紹介されています。教室に通うか、ひとりで練習するかで迷っている人には、NARUMUSICA(ナルムジカ)の「楽器は独学でも練習できる!ギターを独学で続けている僕が断言します。」がおすすめです。ギターを独学で続けている方が、教則本・サイト・動画という教材の使い分けや、独学のよいところと続けるための工夫を書いています。
リズムを使ったクイズ:手拍子で答える
音楽のクイズならではの遊び方が、リズムを使ったクイズです。司会が手拍子でリズムをたたき、「この曲は何?」と当ててもらったり、「今のリズムを、まねしてたたいてください」と全員でくり返したりすると、知識がなくても参加できます。
手拍子でリズムをまねるのは、楽器の基礎練習にもなります。ギター講座を運営するMFCミュージックの「ギター初心者の基礎練習『リズムトレーニング』」では、メトロノームに合わせて手拍子をし、表拍と裏拍、さらに裏拍だけでたたく、という順番で練習する方法が紹介されています。クイズの合間に「裏拍だけで手をたたけるかな?」と挑戦してもらうと、思った以上にむずかしく、笑いが起きます。
ギターを始めたばかりの人なら、音楽活動の6つの悩みを解決するブログの「ギター初心者が最初の1ヶ月でやるべきことロードマップ」も役に立ちます。アコギ弾き語り歴20年の方が、週ごとの練習メニューで8ビートのストロークなどの基礎を進める方法をまとめています。「ギターの弦は何本?」のクイズから、実際に弾いてみる話につなげるのもよいでしょう。
手拍子のリズムは、ウクレレのストロークの練習にもそのまま使えます。初心者のウクレレ教室の「ウクレレの弾き方3つを基礎から解説」では、単音・ストローク・アルペジオの3つの弾き方を順番に解説しています。ストロークは手首の力を抜いて、メトロノームに合わせて一定の速さで練習するのがコツだそうです。「ウクレレの弦は何本?」(答え:4本)のクイズのあとに紹介してみてください。
本番になるとテンポが速くなるのはなぜ?
練習ではメトロノームどおりに弾けるのに、発表会の舞台に立つと、つい速くなってしまう人は少なくありません。クラシックギターの情報を毎週発信しているクラシックギター研究室の「なぜ本番だとテンポが速くなる?演奏が『走る』科学的メカニズムと今日からできる克服法」では、緊張すると時間の感じ方がずれるしくみを研究をもとに説明し、練習のときと本番当日にできる対策を分けて紹介しています。手拍子のリズムクイズで「思ったより速くなっちゃった」という声が出たら、この話をそえると盛り上がります。
ギターの音がきれいに鳴らないときは
「ギターの弦は何本?」のクイズで興味をもって弾きはじめると、多くの人が最初にぶつかるのが「音が汚い」という悩みです。初心者や子どもにもわかる言葉でギターの練習方法を紹介している初心者・子供のためのギター練習ブログの「パワーコードの音が汚い原因は?余計な弦を鳴らさないミュートのコツ」では、鳴らさない弦に左手で軽くふれるミュートのしかたを、6弦ルートと5弦ルートに分けて説明しています。メトロノームをゆっくりの速さにして、音を出す拍と止める拍をたしかめる5分間の練習もあり、手拍子のリズムクイズとあわせて取り入れやすい内容です。
ジャズのアドリブは「裏拍」に着地する
手拍子の裏拍クイズで「裏ってむずかしい」と感じたら、ジャズの演奏を聞いてみるとおもしろさがわかります。ジャズのアドリブを研究しているサイトJazz Info.Netの「Scott Hamilton流、ターゲットを射抜く『裏拍の引力』」では、サックス奏者スコット・ハミルトンが吹く「枯葉」のフレーズを1小節ずつ解析し、次の小節の頭を待たずに、一歩手前の裏拍で半音上がってコードの音に着地していることを紹介しています。「解決は小節の頭で」という思いこみを捨てると、演奏に前へ進む力と「しぶさ」が生まれるという話です。リズムクイズのあとに、表拍と裏拍で同じ曲を手拍子してくらべると、ちがいがよくわかります。
バンドの編成をクイズにする
「3ピースバンドの3つの楽器は?」(ギター・ベース・ドラム)のような編成の問題は、ロック好きの大人が集まる場で盛り上がります。ギター歴20年以上の元バンドマンの方が邦楽ロックのバンドを紹介しているkitizou blogの「邦楽ロックの超新星【AMUSEMENT LAGER】ライブと音源で語る実力派バンド!」では、2021年に関東で結成された3ピースバンドが、オーディションを勝ち抜いて大きなフェスに出演するまでの歩みと、おすすめの3曲が紹介されています。クイズのあとに記事のおすすめ曲を流してみると、ギター・ベース・ドラムそれぞれの音を聞き分ける問題にも広げられます。
相手に合わせた選び方
| 相手 | おすすめの問題 | 問題の例 |
|---|---|---|
| 小学生 | ドレミ、身近な楽器、鍵盤の白と黒 | 「ピアノの白いけんばんと黒いけんばん、数が多いのは?」(白いけんばん) |
| 大人 | 作曲家、オペラ、楽器の分類 | 「オペラ『カルメン』を作曲したのは?」(ビゼー) |
| 高齢者 | 唱歌・童謡、作曲者、和楽器 | 「『荒城の月』や『花』を作曲した人は?」(滝廉太郎) |
高齢者のレクリエーションでは、唱歌や童謡の問題のあとに、みんなで1番だけ歌うと、クイズが歌の時間に変わります。子ども向けの問題は小学生向けクイズ、高齢者向けの問題は高齢者向けクイズにまとめています。
音楽クイズを出すときのコツ
- 音を鳴らす:作曲家や曲の問題は、答えのあとに数秒だけ曲を流すと記憶に残ります。楽器があれば、実際に音を出して「この楽器は何?」と聞くのも盛り上がります。
- ○×から始める:「ギターの弦はふつう6本である。○か×か?」のような問題は、楽器にくわしくない人も参加できる最初の1問に向いています。
- 数の問題は選択肢つきで:「鍵盤はいくつ?」のような数の問題は、何も見ずに答えるのは難しいので、4択にすると答えが割れて盛り上がります。
- 経験者の見せ場をつくる:楽器を弾ける人がいたら、答え合わせのときに弾いてもらうと、その人の見せ場になります。
まとめ
音楽のクイズは、楽器の数や分類、作曲家のあだ名、ドレミや音楽記号など、相手に合わせていろいろな問題が選べます。答えのあとに音を鳴らしたり、手拍子でリズムをまねしたりすると、知識クイズが体を使う遊びに変わります。
問題をさがすなら雑学クイズ・大人向けクイズ・○×クイズから、みんなで遊ぶならクイズ大会ツール、紙で遊ぶならクイズの印刷テストをどうぞ。出し方のコツは盛り上がるクイズの出し方でも紹介しています。

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