クイズ大会を開くと、一般常識や雑学の問題は、知識の多い人がどんどん答えて、ほかの人は見ているだけ……ということが起こりがちです。そこでおすすめなのが、ジャンルの違う問題をまぜることです。知識がなくてもひらめきで解ける問題、年配の人ほど強い問題、子どもが得意な問題を入れておくと、答える人が入れ替わり、最後まで全員が楽しめます。
この記事では、クイズ大会にまぜやすい5つのジャンルについて、問題の作り方と出し方のコツを紹介します。問題さがしに使える図鑑サイトもあわせて紹介するので、準備の時間を短くしたいときに役立ててください。
ジャンルをまぜるときの組み立て方
20問の大会なら、次のような配分にすると、得意・不得意がばらけて流れにメリハリが出ます。
| ジャンル | 問題数の目安 | 強い人 |
|---|---|---|
| 一般常識・雑学 | 8問 | 知識の多い人 |
| なぞなぞ | 3問 | 子ども・ひらめき型の人 |
| 難しい漢字の読み | 3問 | 読書好き・年配の人 |
| 方言 | 3問 | 出身地がいろいろな人 |
| 生き物・ことば | 3問 | 動物好き・ことば好きの人 |
出す順番は、最初にやさしいなぞなぞで場をあたため、中盤に漢字や方言で「えっ、そう読むの?」という驚きを入れ、最後は点差が縮まりやすい○×や二択で締めるのがおすすめです。盛り上がる出し方は盛り上がるクイズの出し方、大会全体の準備はクイズ大会の作り方にもまとめています。
なぞなぞ:知識がなくても答えられる「ひらめき枠」
なぞなぞは、知識ではなくひらめきで答える問題です。「パンはパンでも食べられないパンは?(答え:フライパン)」のような、ことばの音や意味を使った問題なら、小さな子どもから大人まで同じスタートラインに立てます。自分で作るときは、答えになることばを先に決め、その中にかくれている別のことば(パン・イス・カキなど)からさかのぼって問題文を作ると、作りやすくなります。
大会では、正解したあとに「なぜその答えになるのか」をひとこと説明すると、わからなかった人も納得して次の問題に進めます。
問題さがしにはなぞなぞ図鑑が便利です。ダジャレやかくれことばなど、ことば遊びのなぞなぞを、幼児・小学生・中学生・大人・高齢者向けと年齢や難しさごとに分けて集めています。問題ごとにヒントと答えのボタンがあり、答えには理由の説明もついています。読み上げやふりがな、文字を大きくする切りかえもあるので、子どもや高齢の方が参加する大会でも使いやすいサイトです。
ことば遊びの絵本から問題のたねを見つける
ことば遊びの問題は、絵本の中にもたくさんかくれています。絵本のある子育てをつづるきょう、なによむ?の「【小学生にもおすすめ!】ことばあそび(だじゃれ・回文など)が面白い絵本」では、『いちにちだじゃれ』や『あいうえ おりょうり めしあがれ』などを、6歳の息子さんの反応つきで紹介しています。5歳ごろには笑うより真剣に次のだじゃれを予想するようになった、区切る場所を一緒に考えながら読むとクイズのように楽しめる、という話は、なぞなぞを出すときの「考える楽しさ」の作り方そのものです。読んだ絵本のことばを問題にすると、子どもが答えやすい一問になります。
難しい漢字の読み:「見たことあるのに読めない」がおもしろい
漢字の読みクイズは、画面やホワイトボードに漢字を大きく出すだけで始められる、準備の楽なジャンルです。「海豚(いるか)」「蚯蚓(みみず)」「守宮(やもり)」のように、ふだん目にする生き物の名前を漢字で書いたものは、読めた人も読めなかった人も「へえ」と声が出やすく、盛り上がります。
出すときは、いきなり答えを言わずに「ヒント:海にいる動物です」のように1段ずつヒントを出すと、正解者が増えて場が温まります。答えのあとに、漢字の由来をひとことそえると、知識の問題としても楽しめます。
問題を集めるならむずかしい漢字図鑑がおすすめです。動物・魚・野菜・果物・国名などのテーマ別、初級から激ムズまでのレベル別に難読漢字が並んでいて、ヒントを見てから答えを開くと、読み方と一緒に意味や由来も確かめられます。印刷して使えるテストもあり、紙で配る大会にも向いています。
方言:出身地のちがいが話のきっかけになる
方言クイズは、参加者の出身地がいろいろなときに特に盛り上がるジャンルです。「北海道の『なまら』はどんな意味?(答え:とても)」のように意味を当てる問題と、「『おおきに』はどこのことば?」のように地域を当てる問題の2通りの作り方があります。三択にすると、知らない人でも参加しやすくなります。
答えが出たあとに「うちのほうではこう言う」という声が出ると、クイズのあとも会話が続きます。職場の懇親会や、高齢者施設のレクリエーションにも向いています。
方言の問題はほうげん図鑑で探せます。全国47都道府県の方言を、意味・例文・使う地域つきで集めた図鑑で、「ありがとう」「疲れた」などのことばを全国でくらべるページもあります。意味を当てる問題とどこの方言かを当てる問題の2種類で遊べる方言クイズもあるので、出題の練習にも使えます。
生き物:「どっちが長生き?」の二択が使いやすい
生き物の問題は、子どもも大人も答えやすいジャンルです。とくに使いやすいのが「長生きなのはどっち?」の二択や、「この動物の寿命は何年くらい?」の三択です。ハムスターの寿命はおよそ2〜3年と短く、反対に何十年、何百年と生きる生き物もいるので、意外な答えが出やすく、正解したときの驚きが大きくなります。
ペットを飼っている参加者がいれば、「うちの犬は人間でいうと何歳?」という話題にもつながります。
寿命の問題を作るときはいきもの年齢図鑑が役立ちます。犬・猫・小動物から、魚・虫・動物園の動物・海の生き物まで、いろいろな生き物の寿命と「人間の年齢にすると何歳か」を調べられる図鑑です。カテゴリごとに探せるので、二択の組み合わせを考えるのも簡単です。クイズ図鑑の動物クイズとあわせて使うと、生き物のジャンルだけで1ラウンド作れます。
花の品種から「見た目で当てる」問題を作る
動物だけでなく、花も見た目のちがいを楽しめる題材です。お昼休みに買った花を品種ごとに紹介している花を知る場所の「クルんと花弁が丸まるガーベラ(品種:コルヴァーラ/ペサロ)を紹介!」では、花びらがくるんと丸まる「パスタ咲き」のガーベラ2品種が、写真つきで紹介されています。「花びらが丸まった咲き方は、何咲きと呼ばれる?」のように写真を見せて答える問題にすると、花にくわしい人が活躍できる一問になります。
ことば:難読苗字と、大会のチーム名づくり
ことばのジャンルでは、珍しい苗字の読み方クイズが定番です。「小鳥遊」と書いて「たかなし」と読む苗字のように、読み方に理由がある苗字は、答えのあとに理由を説明すると「なるほど」と盛り上がります。四字熟語の穴うめ(「一石〇鳥」の〇に入る数字は?)も、年齢を問わず楽しめる問題です。
また、チーム戦の大会では、最初にチーム名を決めると一気に雰囲気が出ます。かっこいい名前や前向きなスローガンを用意しておくと、決めるのに時間がかかりません。
問題やチーム名のことばさがしにはそうさくことば図鑑が便利です。かっこいい苗字・名前、四字熟語、漢字一文字、外国語のことば、スローガンなどを読み方と意味つきで集めていて、雰囲気や文字数でしぼりこみ、タップでコピーできます。「チーム名」や「体育祭のスローガン」のページもあり、表彰状にそえることばを選ぶときにも使えます。
歴史:大河ドラマの話題から「なぜ?」を問う
一般常識・雑学の枠に歴史の問題を入れるなら、人の名前や年号を答えさせるだけでなく、「なぜそうしたのか」を問う三択にすると、年号が苦手な人も考えて参加できます。いま放送中の大河ドラマの出来事を題材にすると、ドラマを見ている人が活躍しやすくなります。
問題のたねさがしには、幸田サバさんのブログ歴史の一歩が参考になります。「秀吉が家康に『実妹・あさひ』を嫁がせた理由!養女ではダメだった決定的な理由」では、戦国時代の政略結婚では家臣や親族の娘を「養女」にして嫁がせるのが一般的だったのに、なぜ秀吉は実の妹を家康に嫁がせたのかを、家格・誠意・人質という3つの理由から解説しています。「秀吉が家康に嫁がせたのは、養女?実の妹?」のような問題にすると、答えのあとの解説で「なるほど」と盛り上がります。
江戸の人の旅を題材にする
歴史の問題は、武将や事件だけでなく、昔の人の暮らしや旅から作ると年配の人も子どもも一緒に考えられます。旅と歴史をテーマにしたふじ・ふじブログの「江戸時代爆発的なブームとなった大山詣で#1」では、雲がかかると雨が降ると言われ「あめふり山」とも呼ばれた神奈川県伊勢原市の大山に、江戸の庶民や職人が「大山講」を組んで出かけ、最盛期には年に20万人以上がお参りしたことや、大きな木の太刀をかついで奉納した風習、縁起物の「大山こま」が紹介されています。「大山の別名は『あめふり山』?『ゆきふり山』?」のような二択にすると、答えのあとで昔の旅の話が広がります。
まとめ:いろいろな人が主役になれる大会に
ジャンルをまぜると、知識の多い人だけでなく、ひらめきの得意な子ども、漢字やことばにくわしい年配の人、出身地のちがう人など、いろいろな人が「自分の問題」で活躍できます。なぞなぞ・漢字・方言・生き物・ことばの問題を少しずつ入れて、全員が一度は正解できる大会を目指してみてください。






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